本物 遠州流8世小堀宗中作 竹茶杓 歌銘:春来ては云々(共筒、共箱) 遠州流中興の祖

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遠州流中興の祖、小堀遠州公自作のお茶杓です。 利休時代によくみられる逆樋で削られ、遠州流らしい美しい端正な造りとなっております。素材は白竹ですが時代で飴色に変色しております。 箱の表には『雪之茶杓』と宗中自ら丁寧な定家様で箱書されています。筒は両面が削られ源実朝の古歌にちなんだ歌銘を筒いっぱいに美しい定家様で三行書きしてあり、反対側に『宗中』の署銘がございます。 削られてから少なくとも150年以上経過しておりますが状態は良好です。 キズ、直しございません。 共筒、共箱。 長さ18.5㎝ 【読み】 春きてハ 花とか見えぬ をのつから くち木のそまに ふれるしらゆき (春来ては 花とか見えぬ 自ら 朽木の杣に 降れる白雪) *金槐和歌集卷之上春之部20番目より 【意味】 春が来て、花のように見える事であるよ。 偶然にも、朽木の杣に降り、溶けずに残っている真っ白な雪が。 【見解】 冬の歌。 賀茂真淵はこの歌を「花とか見らんと有りしなるべし。見えんとては、この歌は冬の歌と見ゆ。萬葉にも見らんとはよみたり」と評し、且つ「朽木に花を用ひられしは、まだしきはじめの歌なり」と解説した。 *杣(そま) 木を植え付け育て、材木をとる山。 *賀茂真淵(かものまぶち) 江戸時代中期の国学者、歌人。 *金槐和歌集卷之上春之部(きんかいわかしゅう) 鎌倉3代将軍源実朝の私家集。1巻。建暦3年(1213)成立か。約700首を、春・夏・秋・冬・恋・雑に分類。 ▢小堀宗中(こぼりそうちゅう) 天明6年(1786)~慶応3年(1867) 遠州流8世。小堀政優(まさやす)宗中。御先手鉄砲頭。文政11年(1828)小身ながら幕臣に取り立てられて小堀本家を再興した。遠州流中興の祖といわれ、茶儀に優れたばかりでなく、茶道具全般の鑑識にも明るく、その鑑定、箱書になるものや好みの茶器が現在に伝わる。茶匠としても江州彦根藩井伊直弼の信頼を得る。 【参考文献】 デジタル大辞泉 小学館 落款花押大辞典 淡交社 #自分だけの茶道具を持ってみませんか #茶わん屋食堂 #茶道具 #茶杓 #小堀遠州 #小堀宗中 #遠州流 #歌銘 #茶道 #千利休 #茶会 #茶道 #古美術 #京都 #茶の湯 #美 #アート #おしゃれ #茶室 #お茶席 #お茶会

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